2008年8月アーカイブ

西尾軽便鉄道その2

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「六ツ美南部小学校の教育-H6地域素材の教材化-」より

軽便鉄道の路線

西尾軽便001

駅のあとにある今のバス停2007年10月 

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上の写真は現在は駐車場になっている旧中島駅から西尾方面バス停を撮影したもの(2007.10)。

下の写真は碧海信用金庫前から岡崎方面バス停を撮影したもの(2007.8)。

 

「悠紀の里3訂版」より

わしが子どものころ,中島には,小さな列車が走っておったんだよ。力がなく,ゆっくり走る列車で,西尾の八ツ面の坂に来ると止まってしまい,乗っていた人たちがおりては,列車をおしたこともあったそうだ。また,初めのころの列車は,石炭をたいて走っていたので,火の粉がかやの屋根にとび,火事になったこともあった,と聞いたことがあるな。あのころは,みんなどこに行くのにも,歩いていったもんだ。わしら子どもは,ほとんど列車に乗ることはなかった。たまに祭りでお金をもらっても,おかしを買いたくて,列車に乗らずに岡崎や西尾まで歩いていったもんじゃよ。その後,じょう気機関車から電車にかわり,利用する人々もふえていったようだ。悠紀斉田や岡崎の菅生神社などのお祭りには,臨時列車も出て,ようにぎわったもんだよ。

西尾軽便鉄道その1

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「悠紀の里3訂版」より

昔,この六ッ美地区は交通の便が悪く,人々は乗合馬車や,歩いて岡崎や西尾に出かけたり,荷物は荷車で運んだりしていました。一度に速くたくさんの物を運びたい,三河の中心である岡崎と行ききできるようにしたいと考え,西尾の人たちが中心となって,鉄道をつくりました。

 

軽便鉄道の歩み

「六ツ美南部小学校の教育-H6地域素材の教材化-」より

軽便鉄道 岡崎の交通
1910年 西尾軌道株式会社設立
発起人は西尾の旧家 鳥山伝兵衛
協力者 岩崎弥助(西尾町長)
尾崎久治 鳥山武平
鈴木友治郎 水野芳太郎
六ツ美南部 鍋田恒雄 鶴田勝蔵
※ 出資協力者
西尾25人 福岡5人 幡豆1人
岡崎13人 六ッ美2人
・出資金(15万円)
1889年 東海道本線開通
馬車鉄道開通(殿橋~岡崎駅間)
1911年 開通式(10.29)
西尾~岡崎新駅間13.3㎞運転開始
1日10往復 片道50分
 
1912年 西尾鉄道株式会社と社名変更
西尾から平坂まで延長計画が出る
資本金の増額(30万円)
職員数60名
1912年 馬車鉄道が電車に変わる。(岡崎電気軌道)
1915年 吉良・吉田線開通(9.3㎞)
出資協力者
西尾70人 額田17人
岡崎33人 碧海20人
幡豆43人
 
1916年 貨物輸送が盛んになる
主な貨物
石炭 石灰石 木材 豆類 煉瓦
肥料 玄米 セメント 乾まゆ
雑穀 鮮魚 苗木
1916年 岡崎市になる(7.1)
  1923年 愛知電気鉄道 東岡崎まで開通
市内電車 康生~井田 井田~門立
1926年 西尾鉄道は愛知電気鉄道に合併し,西尾線となる
電化はできなかった
 
  1927年 岡崎電気軌道,三河鉄道に合併される
1929年 西尾線電化工事完成 1929年 上挙母~三河岩脇間 電車開通
  1935年 愛知電気鉄道は名岐鉄道と合併し名古屋鉄道株式会社となる
1943年 西尾線 西尾~土呂間の営業を中止
 
1951年 岡崎駅~福岡町間 電車再開  
  1954年 市内電車複線化
  1961年 岡多線着工
  1962年 岡崎市内電車廃線
  1973年 名鉄挙母線廃線
  1988年 愛知環状鉄道営業開始

井戸から簡易水道へ

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「六ツ美南部小学校の教育-H6地域素材の教材化-」より

昭和37年ごろまで,六ツ美南部ではどこの家でも井戸が使われていた。近くに矢作川などが流れており,豊富な地下水源に恵まれ,比較的容易に井戸を掘ることができた。使われる井戸の様式も「つるべ」から「手押しポンプ」,「手押しポンプ」から「モーターポンプ」へと移り変わってきた。六ッ美南部に「モーターポンプ」の井戸が普及してくると,後屋敷では「どうせ井戸の改善に金を使うなら,共同で井戸水をくみ上げ,水道で水を引いたらどうか」という話が持ち上がってきた。こうした生活改善への積極的な取り組みが昭和31年3月,後屋敷に簡易水道をひくきっかけとなった。その後,六ツ美南部には3つの簡易水道が布設された。

「簡易水道とは」

深くほった井戸から水をすい上げ,その水を利用してそれぞれの家に送って,使えるようにしたもの。水を出す装置は水道と同じで,蛇口をひねれば水が出る。簡易水道は,住民の希望者で組合を作り,維持管理は組合が行った。

地区 給水開始年月 簡易水道廃止年月 使用期間 給水人口
後屋敷 昭和31年3月 昭和41年12月 10年9ヶ月 165人
定国 昭和31年5月 昭和41年12月 10年7ヶ月 240人
中島 昭和32年3月 昭和41年12月 9年9ヶ月 2800人

井戸水の利点と欠点

(利点)

・夏は冷たく,冬は温かい水が手に入る。井戸水の水温は1年中はほとんど変わらない。

・水道料金がかからず経済的であるが,渇水の時には井戸が枯れることもある。

・災害時にも使用できる。

・矢作川の伏流水があるため,豊富な水源に恵まれている六ツ美南部では,地下水位が高いので井戸は浅く比較的楽に手に入れることができる。

(欠点)

・井戸水は消毒がしてないので,衛生的に問題がある。

・台所や風呂を使うとき,井戸水をくんだり,運んだりする労力が必要である。

・季節によって水量がことなるので,いつも十分に使うことができない。

・井戸水を出す機械(手押しポンプ,モーターポンプ)が故障すると使えなくなる。

・井戸にふたがしてあっても,時には異物(ごみ,なめくじ)が入ることがある。

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上の写真は,境の近江屋さんで使われている井戸(2008.1撮影)です。「悠紀の里2訂版」では,手押しポンプのついた井戸としてで紹介しています。今年10月発行の「悠紀の里3訂版」では電動ポンプのついた井戸として紹介します。

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