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第35回 愛知県野生生物実績発表大会

平成17年8月 愛知県知事賞受賞

愛知県知事賞受賞は次の3校であった。

額田町立 宮崎小学校
岡崎市立 生平小学校
岡崎市立 東海中学校

第35回野生生物保護実績発表大会原稿

 

1 気をつけ。今から宮崎小学校の発表を始めます。礼。
2 ぼくたちの宮崎小学校は、標高789メートルの本宮山のふもとにある全校45名の学校です。
3 くらがり渓谷など自然豊かな場所で、56種類もの野鳥が見られます。
今の季節は、アカショウビンやカジカ蛙の鳴き声が聞こえます。
またイノシシやサル、シカ、アオバズクなど、たくさんの生き物が宮崎の自然の中で暮らしています。
4 ぼくたちの学校は、昭和49年に愛鳥モデル校に指定されて以来、先輩 たちの愛鳥活動を受け継ぎ、 1年から6年まで全員で取り組んでいます。
5 宮崎小学校の愛鳥活動は、「知る」「守る」「広げる」の3つの活動を柱に進めています。
6 「知る」活動では、 春と秋の年2回開かれる親子探鳥会などの学校行事やバード放送局によるお昼の放送を使った野鳥の鳴き声クイズなどを行っています。
7 「守る」活動では、学校周辺の森にカラ類用巣箱を設置し、3月と6月に営巣調査を行っています。
冬には校舎近くに給餌台を置き、給餌活動を行っています。
8 また、野鳥が校舎の窓ガラスにぶつからないように、バードセーバーを貼っています。
地区の人から届けられた、傷ついた野鳥を保護しています。
9 「広げる」活動では、菅沼記念ギャラリーを活用したり、学校のホームページに愛鳥コーナーを作って、 多くの人に見てもらえるように工夫したりしています。
10 それでは、昨年度から今年度にかけての活動を紹介します。
11 学校から歩いて10分くらいのところに弘法山があります。
宮崎小学校 では、弘法山を「自然観察の森」として活用しています。
これまで卒業生のみなさんが、巣箱を架設したり、バードハウスや見晴台を建設した り、 登山道を整備したりしてきました。
12 また、その弘法山に、もっと野鳥が集まるように、みんなで相談してこれまでも実のなる木を植えてきました。
13 家庭科の勉強で、役場の「町づくり課」の鈴木さんから、「宮崎の森林は、 緑の砂漠になってしまって保水力がなくなってしまっている。」と 話を聞き、弘法山に炭をまくことにしました。
弘法山が、野鳥やいろいろな生き物が住む豊かな森であり続けてほしいと思っています。
14 今、弘法山は、役場と地元の人々が協力して、「絆の森整備事業」が進められています。
ぼくたちは、自分たちの希望を伝えながら、弘法山の整備にかかわっていきたいと考えています。
15 校舎の2階のひのきホールには、「菅沼記念ギャラリー」があります。
宮崎小学校の愛鳥活動は、長い間、学区に住んでみえた菅沼高吉さんに支えられてきました。
16 その菅沼さんは、3年前に亡くなられました。
ぼくたちは、これまでの愛鳥活動の歴史を振り返り、菅沼さんの生き方を学ぶために、
そして、これからの愛鳥活動の拠点になるようにと考えて「菅沼記念ギャラリー」をつくりました。
17 ギャラリーには、菅沼さんが残してくれた資料や野鳥に関する掲示物が展示してあります。
ぼくたちの愛鳥活動の大切な資料として活用しています。
18 昨年の10月と今年の5月には、親子ふれあい探鳥会を行いました。
宮崎小学校の探鳥会は、通学団ごとに4つに分かれ、1人ずつ講師さんがついてくれて、
弘法山コースや内久保コースを歩きます。
19 講師さんは、西三河野鳥の会の方々ですが、菅沼さんの奥さんの千代子さんが紹介をしてくださっています。
いつも分かりやすく説明をしてくださるので、とても楽しみにしています。
20 春の親子探鳥会には、毎年、教育実習に来る名古屋大学の学生のみなさんも参加しています。 バード放送局が決めた学年の野鳥を一生懸命に探しました。
21 学年の野鳥は、1年:ウグイス、2年:ヤマガラ、3年:ホオジロ、4年:キセキレイ、5年:オオルリ、6年: カワセミでした。
探鳥会までに、お昼の放送で鳴き声を流したり、開会式では鳴き声クイズを出したりしました。
22 3月と6月には、学校の裏山、内久保、弘法山に架設した巣箱の営巣調査を行いました。
今年は、学校の裏山の巣箱に一番多く巣がかけられていました。
毎年、調査を続けていると、宮崎地区の環境の変化に合わせて、 野鳥もすみかを選んで移動していることがよく分かりました。
23 宮崎小学校には、学区の方から傷ついたり、巣から落ちた野鳥がよく届けられます。
ぼくたちは、自分たちにできるだけの世話をして自然に帰したいと思っています。
24 でも、世話のかいもなく死んでしまう野鳥の方が多いです。
死んでしまった時は、とても悲しいけれど、自然の生き物を育てることの難しさや命の大切さを心から感じます。
25 5月に、ムササビの赤ちゃんが届けられました。宮崎小学校では、これまで5ひきのムササビを保護して、 2ひきを自然に帰したことがあります。
26 その飼育記録が残っていたため、それを参考にして一生懸命に世話をしました。
注射器で犬用のミルクをやったり、おなかをさすって、おしっこをさせたりしました。
27 少し元気になったムササビに、ぼくたちは「ムートン」と名づけました。  ムートンは、本当にかわいくて、 世話は大変だったけど、6年生全員でがんばりました。
28 ムートンが来て1週間。突然、ムートンの調子がおかしくなりました。
先生に動物病院に連れて行ってもらいましたが、死んでしまいました。
29 悲しくて涙が出ましたが、病院の先生の「子どもたちはよくやってくれました。野生生物の赤ちゃんは、 母親と離れた時点で命のカウントダウンが始まっています。」という話を聞いて、 野生生物の保護は本当に難しいと改めて感じました。
30 短い間だけだったけど、ムートンと一緒の時間は、わたしたちの宝物です。
ムートンのことは、一生忘れません。ムートン、ありがとう。
31 伝統ある宮崎小学校の愛鳥活動ですが、いろいろな問題が出てくるようになりました。
卒業した6年生は、4年生からの3年間の総合的な学習の時間を使って、愛鳥活動の見直しを考えました。
32 時間の関係で、実現することはできませんでしたが、資料としてまとめてくれ、5月には学校に来てくれて、 自分たちの思いを伝えてくれました。
33 ぼくたちは、その話を聞いて、「人と鳥がなかよく暮らせる環境をつくりたい」 という先輩たちの思いを引き継ごうと考えました。
その一つとしてブランコやすべり台のある宮小ランドを野鳥が集まる場所、 学区のいろいろな生き物が観察できる場所にするという計画を立てています。
34 1学期に東屋が完成し、野鳥観察の場所ができました。
すべて実現するまでには、いろいろなことを調べたり、多くの方々の協力が必要になってくると思います。
でも、わたしたち6年生が中心になって、がんばっていきたいと思います。
35 ぼくたち、わたしたちにできる愛鳥活動を通して、人、野鳥、自然とかかわって共に生きていく宮崎っ子になります。
36 気をつけ。これで宮崎小学校の発表を終わります。ありがとうございました。