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第34回 愛知県野生生物実績発表大会

平成16年8月 愛知県知事賞受賞

愛知県知事賞受賞は次の3校であった。

額田町立 宮崎小学校
豊田市立 滝脇小学校
岡崎市立 東海中学校

第34回野生生物保護実績発表大会原稿

 

1 ぼくたちの宮崎小学校は、標高789メートルの本宮山のふもとにある全校47名の学校です。
2 くらがり渓谷など自然豊かな場所で、56種類もの野鳥が見られます。今の季節は、 アカショウビンやカジカ蛙の鳴き声が聞こえます。またイノシシやサル、シカ、アオバズクなど、 たくさんの生き物が宮崎の自然の中で暮らしています。
3 宮崎小学校は、昭和49年に愛鳥モデル校に指定されて以来、愛鳥活動を学校の宝物として受け継いでいます。
4 宮崎小学校の愛鳥活動は、「知る」「守る」「広げる」の3つの活動を柱に進めています。
5 「知る」活動では、春と秋の年2回開かれる親子探鳥会などの学校行事や、 バード放送局によるお昼の放送を使った野鳥の鳴き声クイズなどを行っています。
6 「守る」活動では、学校周辺の森にカラ類用巣箱を設置し、3月と6月に営巣調査を行っています。 冬には校舎近くに給餌台を置き、給餌活動を行っています。
7 また、野鳥が校舎の窓ガラスにぶつからないように、バードセーバーを貼っています。地区の人から届けられた、 傷ついた野鳥を保護しています。
8 「広げる」活動では、愛鳥新聞を発行したり、学校のホームページに愛鳥コーナーを作って、 多くの人に見てもらえるように工夫したりしています。
9 それでは、昨年度から今年度にかけての活動を紹介します。
10 学校から歩いて10分くらいのところに弘法山があります。宮崎小学校では、弘法山を「自然観察の森」 として活用しています。これまで卒業生のみなさんが、巣箱を架設したり、バードハウスや見晴台を建設したり、 登山道を整備したりしてきました。
11 その弘法山に、もっと野鳥が集まるように、みんなで相談して実のなる木を植え
ることにしました。トベラ、マユミ、ヤマモモ、ニシキギを20本以上植えました。また学校にも、ナンテン、 マサキなどの木を植えました。
12 弘法山が、これからも野鳥のたくさん見られる山であり続けてほしいと思っています。
13 宮崎小学校の愛鳥活動は、長年、学校の近くに住んでみえる西三河野鳥の会の菅沼高吉さんが支えてくださいました。 野鳥のことについて、いろいろなことを教えてもらってきました。
14 でも、残念なことに菅沼さんは、一昨年度、亡くなってしまいました。ぼくたちは、これまでの愛鳥活動の歴史を振り返り、 菅沼さんの生き方を学ぶために、そして、これからの愛鳥活動の拠点になるように「菅沼記念ギャラリー」 をつくりたいと思いました。
15 宮崎小学校には、愛鳥活動を紹介する場所がありませんでした。そこで全校の子が集まれるひのきホールに、 菅沼さんが残してくれた資料や野鳥に関する掲示物取り組みの様子を紹介する場所をし作りたいと考えました。
16 どんなギャラリーにしようか考えました。宮崎地区は昔から林業がさかんで、山にはスギやヒノキが植林されています。 学区には額田町の森林組合があり、わたしたちの学校もヒノキがたくさん使われています。
17 だから「菅沼記念ギャラリー」も、ヒノキを使ってつくることにしました。ギャラリーの製作は、 バードハウスや見晴台をつくる時もお世話になった、学区の宮大工、山口一二さんが引き受けてくださいました。
18 ギャラリーに展示するものを、わたしたちも学年ごとにつくりました。1年生は、 飼っているセキセイインコを紙粘土でつくり、2年生は、野鳥を紹介する看板をつくりました。
19 5年生は、菅沼さんが残してくれた資料をもとに、巣箱をつくりました。6年生は、ギャラリーの製作をしたり、 看板をつくったりしました。
20 ギャラリーが完成したあと、完成式を開き、これからも伝統ある愛鳥活動を受け継ぎ、 ふるさと宮崎の環境を保護していこうと誓いました。
21 菅沼記念ギャラリーが新聞記事になったこともあり、たくさんの人が見学してくれました。ぼくは、 つくってよかったなと思いました。
22 昨年の10月と今年の5月には、親子ふれあい探鳥会を行いました。宮崎小学校の探鳥会は、通学団ごとに4つに分かれ、 1人ずつ講師さんがついてくれて、弘法山コースや内久保コースを歩きます。
23 講師さんは、西三河野鳥の会の方々ですが、菅沼さんの奥さんの千代子さんが紹介をしてくださっています。 いつも分かりやすく説明をしてくださるので、とても楽しみにしています。
24 春の親子探鳥会には、毎年、教育実習に来る名古屋大学の学生のみなさんも参加しています。 バード放送局が決めた学年の野鳥を一生懸命に探しましたが、天気が良すぎて、あまり姿を見ることができませんでした。 でもムササビを見ることができて、とてもうれしかったです。
25 6月には、学校の裏山、内久保、弘法山に架設した巣箱の営巣調査を行いました。
今年は、弘法山の巣箱に一番多く巣がかけられていました。毎年、調査を続けていると、宮崎地区の環境の変化に合わせて、 野鳥もすみかを選んで移動していることがよく分かりました。
26 それでは、総合的な学習の時間を中心にした各学年の取り組みを紹介します。
27 1年生8人は、「鳥とかかわる」ことを目的に、セキセイインコを飼うことにしました。セキセイインコは、 作手村に住む高井さんに分けてもらいました。
28 2人で2羽の世話を始めました。分からないことは高井さんに聞いたり、学校へ来てもらったりしながら、 一生懸命がんばりました。世話をしながらいろいろなことに気づきました。
29 鳥かごの前をとおるたびに、わたしたちもインコのことがかわいく思えました。
30 卵から次々とヒナがかえり、どんどんにぎやかになっていきました。1年生の子たちは、かごの中のインコを見て、 もっと大きい小屋がほしいと考え、お父さんたちに小屋をつくってもらうことになりました。
31 その小屋は、児童玄関の横にりっぱに完成し、今では19羽のインコが元気に生活しています。1年生の子は、 インコの世話を通して鳥に親しみ、愛鳥活動の一歩をふみだすことができました。
32 5年生は、イワツバメの保護活動やベランダのハトのふんの害について勉強してきましたが、 宮崎小学校の愛鳥活動について見直しをしたいと思いました。愛鳥活動って何だろう。 多くの人に愛鳥の心を届けていきたいと思いました。
33 自分たちで愛鳥活動の資料を調べ直したり、6年生や卒業生にアンケートをとったりして、いろいろと考えてみました。 その結果、人によって愛鳥活動のねらいがちがっていることが分かりました。
34 愛鳥活動のねらいをはっきりしたいと考えたぼくたちは、宮崎小学校と同じように愛鳥活動に取り組んでいる、 豊田市立滝脇小学校と岡崎市立生平小学校を訪問することにしました。
35 2つの学校の取り組みは、ぼくたちにとってとても参考になりました。そのころ鳥インフルエンザの問題が起きました。 野鳥と接することや学校で飼っている鶏の世話もできなくなりました。
36 ぼくたちは、人と野鳥がなかよく住める環境づくりを一番に考えて、ベランダにハトよけをつくって、 ハトを山に帰した方がいいと考えました。愛鳥活動の意味を考えながら、これからも野鳥保護に取り組んでいきたいと思っています。
37 卒業した6年生は、自分たちにできる愛鳥活動について考えました。自分たちの大好きな宮崎の野鳥を、 もっといろいろな人に知ってもらいたいし、守っていきたいと考えました。
38 特にえさがなくなって、野鳥にとって厳しい冬に向けて、手作りの給餌台をつくることにしました。 学区の製材所や建設会社、森林組合をあたって、間伐材や廃材を集め、設計から製作まで、自分たちの力でつくり上げました。
39 卒業式の日、給餌台をぼくたちにプレゼントしてくれました。また冬になったら先輩たちの気持ちを受け継ぎ、 給餌活動に生かしていきたいと思います。
40 このように、各学年で、私たちにできる愛鳥活動を通して、自然との共存を考えてきました。人、野鳥、 自然とかかわることで、命の大切さ、地域を愛する心などを学びました。
41 これからも、ホームページを充実し、学校の中に野鳥を呼び寄せたり、観察したりする場所をつくりたいと思います。 そして、愛鳥活動を通して、地域、家庭、学校がもっと協力し合っていけるようにがんばりたいと思います。