平成21年度 甲山中学校の研究概要

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1 研究主題
思いやりあふれるコミュニケーションを創造する生徒の育成
(情報メディア機器を活用した、互いに学び合う学習を通して)

2 主題設定の理由
 近年、子供たちを取り巻く環境は大きく変化し、多くの問題を引き起こしている。こうした問題の背景として、少子化や核家族化、都市化、情報化等の経済社会の変化や、地域における地縁的なつながりの希薄化などにより、地域社会や家庭における「教育力」が低下していることが指摘されている。さらに、基本的な生活習慣が身に付いていないこと、自然体験等の体験活動の不足、コミュニケーション能力の低下なども挙げられている。その結果として、子供たちの人間関係も希薄化が進んでおり、お互いが孤立しているといえる。
 そのため、本校では地域とのつながりを重視し、生徒会、委員会が中心となり、学校独自の活動を行ってきた。具体的には、ハートフルコミュニケーションと称して、東公園への花の寄贈、米山寮訪問、社会福祉基金贈呈式の実施や、地域行事への積極的な参加など、地域との関わりや人との関わりを持つ活動である。
 しかし、本校の生徒たちの学びあう場においては、生徒たちが進んで意見や考え方を表現したり、生徒同士が互いに考えを練りあい、高めあったりする光景が減ってきている。これは、学校全体でみた場合、生徒会・各委員会・学級会といった、学校組織の縦や横のつながりが弱くなったからではないかと考えた。
 そこで、生徒たちがお互いに学びあう集団の中で、協同的な学習活動をしながら、一人一人が存在感を感じ学ぶ力を伸ばすことを研究の目標とした。学びあいの集団は、学級内の小グループや委員会など、様々な状況を活動内容や生徒たちの状況に応じて、適切に設定したい。学びあいを高めるには、生徒が自分の考えを分かりやすく伝え、仲間の意見を聞いて理解するコミュニケーション能力が必要である。コミュニケーション能力を高めるために、授業の中で話し合いや生徒によるプレゼンテーションといった時間を意図的・計画的に設定していかなければならない。お互いがコミュニケーションを十分に図り、お互いの考えを理解し存在を認めることができれば、新たな人間関係を構築でき、学習を深めることができるのではないだろうか。
 この様に本研究を通して、生徒一人一人が自分の思いを「伝えあい」、お互いが認めあえる温かい雰囲気の中で個々が力を伸ばしていく教育活動が展開できる、「思いやりあふれる」学校づくりに迫っていきたい。

3 研究の仮説
 ①情報機器を効果的に使い、教材・教具・導入の工夫により生徒の意識を大切にした授業を展開していけば、学習に対する創造力や思考力をかき立て、自ら進んで問題に取り組んでいこうとする意欲を高めることができるであろう。
 ②小グループでの話し合い、生徒によるプレゼンテーションといった時間を意図的・計画的に設定していけば、仲間とともに学び合おうとする意識を高め、習得した知識を活用し、表現力や思考力、判断力を伸ばしていくことができるであろう。
 ③討論会や発表会など集団の中で学ぶ学習を展開していけば、仲間との心と心の交流を大切にし、自分とは異なる他者の立場や考え方も尊重するような「思いやり」の心を育てていくことができるであろう。

4 研究の手だて
 (1)仮説①について
  ・学習に対する意欲を高め、前時からの意識の継続をはかるために、導入を工夫する。
   (情報機器を利用し、生徒の「知」を刺激するような課題提示)
  ・個々の創造力や思考力をかき立てるために、五感に訴える教材や教具を提示する。
   (教師による情報機器活用)
 (2)仮説②について
   ・仲間とともに学び合おうとする意識を高めるために、小グループでの話し合い活動を意図的・計画的に設定する。
   ・知識活用力を高めるために、情報機器を効果的に使ったプレゼンテーションを行う。
   (生徒による情報機器活用)
 (3)仮説③について
  ・他者を理解するために、多面的、多角的なものの見方や考え方を認めあえる学習の場を保証する。
  ・他者の立場を尊重し「思いやり」の心を育てるために、様々な対象との情報交換や生徒同士の学び合いなど、他の意見から学ぶ場を意図的、計画的に設定する。

5 実践例

6 成果と課題
 ○ 教材や生徒の作品を大画面に表示でき、生徒への理解の促進ができた。
 ○ 導入で教材を工夫して提示することにより、生徒の興味をひきつけることができた。
 ○ 生徒がプレゼンテーションすることにより、学習に深まり出てきた。
 ○ 話し合い活動の中に、生徒のプレゼンテーション活動を取り入れると、より効果があった。
 ○ 体育の授業で、デジカメの動画機能を使い、お互いの動きを撮影させて見させると、効果があった。
 ○ 電子情報ボードを使った英語の授業は、聞かせたいフレーズをタッチするだけでよいので、テンポよく授業を進めることができた。
 ○ 数学の授業で、パワーポイントを使って動きのある教材を見せ効果があった。
 △ 電子情報オードの数が足りない。(3台)
 △ 液晶プロジェクタは、大画面に教材等を提示できるが、場所をとるし暗くする必要がある。
 △ 生徒が情報機器を使って活躍する場面を、もっと工夫する必要がある。
 △ 教材研究をすすめ、授業に沿った教材を作成していく必要がある。
 △ 機器で多くの情報を簡単に提示できるため、生徒に提示する教材が多すぎる傾向にある。


甲山中学校の研究概要

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1 研究テーマ

「伝えあう」ことから始まる「思いやり」あふれる学校づくり

~ハートフルコミュニケーションを通して,お互いに自主的な学びを形成する生徒の育成を目指して~

2 テーマ設定の理由

  生徒の「学び」を成立させるためには,生徒が進んで意見や考え方を表現し,お互いに考えを練りあい,高めていくことが必要である。これらの学習の過程で,個人が集団の中で協同的に学習や活動を進め,個々が存在感を感じながら学ぶ力を伸ばしていかねばならない。

 このように考えると,「学びあう」集団の形成するために,学校生活における様々な小集団において必要となるものは,コミュニケーション能力である。自分の意見を他に分かりやすく表現し,友達の意見を聞き理解するためには,小集団での話し合いや生徒によるプレゼンテーションを意図的・計画的に設定した授業や活動を日常的に行う必要がある。

 その手段として,各種メディアを取り入れ,学習効果を高めたい。また,メディアに振り回されることなく「学びあい」を成立させるためには,「他者を理解」することを重視し,お互いが認め合える教育活動を展開し「思いやりあふれる」学校づくりを目指していきたい。

3 研究仮説

1 教育活動全てを通し,小集団での話し合いや追究活動のなかで,生徒によるプレゼンテーションを意図的・計画的に継続して設定していけば,生徒たちはコミュニケーション活動に積極的に参加し,集団の中で学ぶ意識が高まるであろう。

2 教育活動の中で,お互いの心と心がふれあう場面を設定すれば,生徒は自分と異なる考え方や立場が理解できるようになり,「思いやり」の心を育てていくことができるであろう。

 4 研究の手立て

 ① 小集団でにおける追究活動を意図的・計画的に実施し、集団の中カから自分と異なる意見を学ぶ場を設定する。

 ②生徒によるプレゼンテーションの場を設定し、コミュニケーション活動に意欲的に参加させ、生徒の学びを高める工夫をする。(メディアの活用)

 ③体験活動や具体物等の活用をするなど、生徒にとって具体的な事象を取り入れた導入の工夫をする。 

5 各教科の重点課題 

教科
重点課題
国 語
豊かな言葉で確かに伝え合う力を高める国語科の授業
数 学
数学のよさや美しさ、考える楽しさを味わうことができる生徒の育成
社 会
主体的に社会自称に関わり、多角的・多面的な追究を通して自分なりの価値判断のできる生徒を育てる。
理 科
自然の事物・事象から問題を見つけ、粘り強く追究し科学的な見方・考え方を身につけた生徒の育成を図る。
英 語
聞く、話す、読む、書く、の4技能全般の習熟を図り、少人数指導により基礎基本をふまえたコミュニケーション能力の育成を図る。
音 楽
集団で音楽を学び、味わうことの価値を価値に重さを置き、合唱、合奏活動の充実を図り、共に音楽を味わうことのよさを感じる。
美 術
 表現する意欲、自ら学ぼうとする意欲を高める題材や、授業展開のあり方を工夫する。
保健体育
 各領域とも体力づくりを進めるとともに、運動の楽しさを味わわせるための指導法・資料作りの研究を進める。
技術・家庭科
 一人ひとりの生徒が自ら追及し、工夫しながら個性豊かな作品を作り出すことのできる授業を工夫する。

 6 授業実践例(続きを読むをクリック)

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