16.駒ケ嶽さん 16.駒ケ嶽さん
18.稲荷社跡 18.稲荷社跡
17 秋葉さん 石仏めぐりまっぷ
 上のお宮の裏山を100メートルほど登った場所に「駒ヶ嶽さん」が祀られている。その南側を数メートルほど離れたところに小さな石積みの祠があり、その中に秋葉さんが祀られている。秋葉さんは火の神様といわれている。
 石祠の高さは90センチ、幅60センチで、その中に高さ37センチ、幅25センチほどの瓦のような焼物で出来た屋形がある。そこに秋葉神が鎮座されている。昭和の終りごろまでは木造であったが、朽ちてしまったので、小さいながら新しい丈夫な屋形にしてお祀りしている。
 秋葉信仰は火防の神様である静岡県の秋葉神を祀ることで、江戸時代ごろ盛んになった。鳥川でも講を作り順番に代参に出かけお札を受けてきて、大札をこの社に祀ったり(上宮氏子)お日待ちをして会食をしたり(イヌバサ宮氏子)した。現在では大字が代参をたてて、受けてきたお札を各家に配り、台所の火の近くに祀り、火の用心に心がけている。かつては代参に行った者に対しては、神社側でごちそうや遊びなど大層なもてなしをしてくれたそうで、代参を済ませた者が「秋葉さんはこんなによい所だった」と言って喜んで報告することにより、信者を広めていったそうである。
 なお、上のお宮の氏子は、五月三日に隣りに祀られている「駒ヶ嶽さん」のお祭りを済ませた後、ここの秋葉さんをお祭りする。代表者が先導して般若心経を唱える。また常日頃は、ニンヤとイヌバサに二基の秋葉灯があり、それぞれ各家が「お灯明番」と称して交替で火を灯してお祀りしている。
 各家に配られるお札には「正一位秋葉神社火災鎮護」と書かれた秋葉神社のものと、「火防秋葉三尺坊大権現」と書かれた曹洞宗可睡斉のものとがあるが、共に火伏の神様とされている。三尺坊は天狗のことで、秋葉山中の「秋葉寺」に祀ってあったものを明治に入り麓の可睡斉に移されて、そのまま火伏の神様として現在に至っている。